禁煙できなかった原因が、実はニコチンじゃなかった件
禁煙って、喫煙者からしたら辛いものです。禁煙してみたけど続けられなかったり、吸いたい気持ちを我慢したり、考えただけで辛いですよね。悲しいことに、禁煙できないのは心が弱いからだ、なんていう人もいます。ところが、実は違うんです。禁煙する人の気持ちは、喫煙者にしか分かりません。喫煙者であった僕が実際に禁煙してみて分かった、禁煙するにあたって知っておいて欲しい大事なことをお伝えします。
禁煙できない原因はニコチン依存によるものだという勘違い
禁煙できない理由は、ニコチン依存だなんて言われますよね。
ところが、ニコチンへの依存度は人によって異なります。
そのため、禁煙を始めたすべての人にニコチン離脱症状が現れるわけではありません。
ここがポイントなんです。
たいていの喫煙者は、禁煙できない原因がニコチン依存によるものだと思っています。実は私もそうでした。
だから、ニコチンが抜ける3〜4日我慢すれば、その後は耐えられるだろうという考えを持っていました。
ところが私の場合、ニコチン離脱症状なんてものは全くありませんでした。
別にイライラしないし、指先が震えたりもしない。
なのに、タバコを吸いたくなってしまう。
だけど、タバコを吸っても美味しくない。
吸い始めると、すぐ吸うのをやめてしまう。
なのに、なぜか毎日同じタイミングで、タバコが吸いたくなるんですね。
吸いたくなる原因は、ただの習慣だった
私がタバコを吸いたくなるのは、決まってお昼の休憩中と仕事からの帰り道。
これって実は、毎日毎日タバコを必ず吸っていたタイミングなんです。
つまり、10年ほど毎日かかさずに続けてきた習慣。
タバコを吸うという行動が、生活の一部となっていたわけです。
習慣的な行動の大切さと怖さ
ゴルフではティーショットを打つ前に、たいてい素振りをします。
この素振りは、上級者ほど回数やタイミングが決まっています。これをセットアップルーティンと呼びます。
毎回同じ行動をすることで、ショットの成功率が上がるんです。
これは、習慣的な行動をとることで精神的な安定をはかることができるからです。
逆にセットアップルーティンを守らなかったときには不安を感じ、ショットの成功率が下がります。
僕にとってタバコを吸うということは、まさにセットアップルーティンでした。
毎日吸うタイミングで吸わないから、不安になっていたのです。
禁煙に必要なのは、習慣的な行動を変容させること
ニコチン離脱症状がなくても、毎日必ずタバコを吸っていたタイミングで、必ずタバコを吸いたくなります。
だけど、実はタバコを求めているわけでなく、タバコを吸うという行動を求めているだけなんです。
もしも毎日行なってきたことがタバコを吸うことではなくコーヒーを飲むことだったら、きっとコーヒーを飲みたくなるでしょう。
毎日タバコを吸っていたタイミングでタバコを吸わなくなると、必ず暇を持て余します。
この暇な時間がとにかく辛いので、いかにタバコを吸う以外の行動を定着させるかが禁煙のポイントになります。
まとめ
禁煙してみて気付いたのは、タバコを吸いたくなる原因がニコチンだけではないということ。
喫煙期間が長いほど、タバコを吸うという行動が習慣化しています。
禁煙を始めるときには、毎日タバコを吸っていたタイミングでどんな行動をとるべきか考えておくといいと思います。
コーヒーを飲む、水を飲む、散歩をするなど。とにかくタバコを吸う以外の何らかの行動を取りましょう。
そして、その行動が定着すれば、タバコを吸うという習慣を守らずとも平気でいられるようになります。